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2012年03月27日

別れの日。

最期の夜をみんなで過ごした。

タオル地のブランケットを掛けているうらんは
いつもみたいに眠っているみたいで、時々、肩が寝息で上下しているような気がした。
でも、やっぱり動いてない。

少しウトウトして、またうらんを確かめて。
時々、手を握ってみたり、撫でてやったりして。

少し肌寒くなった明け方、ぷると目が合った。
毛布を開けてやると、私たちの間に滑りこんで丸くなる。
ぷるの温かさに少しホッとして、また片方の手をうらんに触れた。

3月21日。

朝になってしまった。あと3時間ぐらいで行かなくてはいけない。
まだまだ、足りない気がした。もう少し触れていたい。
午前中じゃなくて、3時にすればよかった。

ぷるをいつも通り散歩に連れて行き、また2つのゴハンを用意する。
いつもは私が作るけど、最後のゴハンは
ダンナさんがうらんの好きなものをいっぱい入れたスペシャル。
火葬する時に、一握りは一緒に入れていいって聞いた。

交代でうらんを見ながら支度をする。代わる代わる、話しかけながら。
もう一度最後にブラッシングすると、クセっ毛が少しストレートになって、
ぽっちゃりうらんが、ちょっとスマートに見えた。

一晩経っても、うらんは冷たくならなかった。
もう体は、硬直はしているのだけど、
ノーフォークテリアらしくない細くてフワフワの毛、
シルクみたいな手触りも変わらなかった。

最後に、ぷるにお別れをさせた。分かっているみたいだった。

私とダンナさんの使ってたバスタオル2枚で包んでいくことにした。
とーちゃんとかーちゃんの匂い付きやで。寂しくないやろ?うらん。
ダンナさんが段ボールでちょうど良い大きさの箱を作ってくれて、
そこに入れて隣に座ろう、と思っていたけど、やっぱり離せなくて、
結局タオルに包まれたうらんを抱いたまま向かった。

火葬場で、うらんは金属の板に乗せられた。
タオルを取ると、鼻の辺りから少しだけ血がにじんでた。
ゴメンうらん、私の持ち方が悪かったね。
ちょっぴりのゴハン以外は、大好きなおもちゃもタオル1枚さえ一緒に持って行けない。
お骨に影響が出てしまうんだそうだ。

最後のお別れの時間を頂き、もう一度うらんを撫でて、感触を刻んだ。
ゴメンねとありがとうをいっぱい伝え、天国で幸せになってねと祈った。
そして、火が入った。

1時間ぐらいの間、控室で待機。
そこには色んな、ペット用の仏具などが紹介されていて、
遺骨の一部を入れるペンダントなどもあると知った。

1時間後、フワフワのうらんが乗っていた板には、白い小さな粒々。
ああ。本当にもう、あの暖かさに触れる事はできないんだ。

丁寧に灰を払いながら、骨の部位や骨壷への入れ方を説明して頂く。

直径数ミリ程の円盤みたいなのがひとつだけあった。
珍しいですね、膝の骨ですよと言われた。

しっぽの骨もあった。
あの、いつもちぎれんばかりにピチピチ振ってたうらんの短い尻尾。
これが欲しいな。

しっぽと、脚の指の骨をふたつずつ、膝の骨ひとつを取り置き、
残りの小さなカケラを、二人で丁寧に拾って白い壷に納めた。

うらんが破壊して飲み込んだゴムやプラスチックのおもちゃの破片が
お腹にいっぱい入ってるかもねと言ったりしてたけど、よくわからなかった。

頭の骨は、バラバラに割れていた。
通常、こんな風になる事はないよね。
あぁ、痛かったね、うらん。。かわいそうに。


帰り道で花とお線香を買ったついでに、
そろそろ私たちも何か食べないと…と、少し買い物をした。
丸一日何も食べてなかった。
水分を取らなすぎて、頭が痛い。

家に着いて、骨壷を羊蹄山の見える窓際に置き、
適当な仏具がなかったので、とりあえず陶器の酒器やら杯を並べる。
私達らしいやろ、うらん?
もうちょいカワイイの探したげるからちょっと待っててや。

ダンナさんが、1個しかない膝の骨は、ぷるにやろう、と言った。
ぷるはチビッコの頃、ちょっと後脚の関節が弱めやったから。
お姉ちゃんの丈夫な脚を貰お。お守りにしよ?


夕方、ぷるを連れて散歩に出る。
そろそろ、あの時間が近づいて来ていた。

もしかして、うらんはまだ、あの場所にいたらどうしよう。
一瞬すぎて自分が死んじゃった事に気づかず、私たちを探していたらどうしよう。
心配になった。

うらんのためにカワイイ花束を頂いたので、
私たちの買って来た花の方は、道路の脇に供える事にした。
きっと明日には凍りついてしまうだろうけど。
香りの強いお線香を焚く。道路に向かって手を合わせると、うちの明かりもはっきり見える。
大丈夫だよね。うらん、ちゃんと家に戻って来てるよね。

その夜は、食はあまり進まなかったけど、
一応、うらんを思い出しながら献杯。

ぷると、三人で眠りについた。

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この記事へのコメント
更新のあった日から読ませていただきましたが、
何と書いていいやら言葉が見つからず
今日になってしまいました。

載せいていただいた内容は、家族全員が読み、
心に刻みました。

我が家の教訓は、散歩には伸縮リードを使わない。
排せつ物の処理のときはリードを腕に巻きつける。
興奮してるときは抱きかかえてでも大人しくさせる。
そして何より、車通りの多いところは抱いて通る。

今年はいろんな所へ連れて行き、
もちろんニセコにも行こうと計画しようとした矢先のことです。

ラムさん、どうか気を落とさずに・・・
Posted by アポまま at 2012年03月29日 20:32
すごくわかるよ。
小二朗の時もおんなじでした。
小二朗は日曜日の夕方、ママ、ぼく行くねと何の心の準備も
させてくれないまま、行ってしまいました。
実は、3日間一緒に寝てました。
木曜日に火葬しました。
小二朗が死んじゃったと主人と二人で近所を放浪してました。
犬友を見つけては泣いてました。
ご飯も喉を通らず食べれませんでした。
今でも、思い出すと涙が止まりません。
今も....
でもね、泣きたいときは泣いていいんだよ。
思いっきり泣いてください。
どんな時も、心に思った時あの子たちはそばに来てくれます。
一緒に散歩だってしてくれるよ。
Posted by コジママ at 2012年03月29日 21:06
★アポままさん
ありがとうございます。
そうですよね。
飼い主の私がもっと注意するべきでした。
田舎だからって、すぐそこは車が走っているのに。
どうか守ってあげてください!
ニセコにもぜひ遊びに来て下さい!
Posted by ラム at 2012年03月30日 12:11
★コジママさん
ありがとうございます。
コジママさんにも、辛い時の事を思い出させてしまったかも知れません。

>どんな時も、心に思った時あの子たちはそばに来てくれます。
そうですよね。
きっとこれからも、側にいてくれる気がします。
Posted by ラム at 2012年03月30日 12:27
メールをくれた時はただただびっくりでした。
あそこはかなり車通りも多くて歩道もない危険な道路・・・
目の前で家族がそんな目に会うのを目の当たりにしたラムさん、やるせない気持ちだったでしょうね。本当にお察しします。
後悔と自責の念でいっぱいいっぱいでしょうが、うらんは決してラムさんを責めることはないと思うよ。だって今までいっぱい愛情を注いできたんだから。
ぷるは、うりの分まで幸せになってほしいです。
火葬の状況が手に取るように伝わってきました。だって、立て続けににゃんを2匹も失って送りだした場所だから・・・
火葬までの間はずっと撫でていたし、あったかみを失くして段々硬くなっていく身体に戸惑い、無機質な鉄板の上に置かれた我が子がもうすぐなくなることに悲しみ、いっぱい泣いてしまったこと・・・今でもあの光景は忘れることができません。
虹の橋は本当にあると思います。あると信じたい・・・
自分が死んだらあの子たちと会える、そう信じると楽しみが増えた気がします。そう考えると救われる気がします・・・
Posted by よっちゃん at 2012年03月30日 21:45
はじめまして。
今は何をしてても思い出してはつらくて泣いてしまうと思うし、
何もする気になれないでしょう。
色々悪い条件が重なってしまったので、だれのせいでもなく、
仕方がなかったと思います。
うちのもバイクに向かって走ろうとします。
今は、いっぱい泣いてください。
ラムさんたちの気持ち、うらんちゃんに伝わってるよ。
だいじょうぶ。
Posted by メリアサ at 2012年03月31日 04:05
★よっちゃんさん
いろいろ、ありがとう。
まだまだ後悔は尽きませんが、あのコは戻ってこないので、
うらんに話しかけながら、笑顔で過ごすようにしています。
本当に、ぷるを幸せにしてあげようと思います。
また、いつか会える日を信じたいです!

★メリアサさん
ありがとうございます。
うりぷるみたいで嬉しくブログ拝見しました。
アーサーくんが、うらんと仲良くなってくれますように!
いろいろ教育してやってくれるといいな。
またココロちゃんを見にあらためて伺います^^
Posted by ラム at 2012年04月01日 00:50
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別れの日。
    コメント(7)