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北海道・移住計画。(完)~ニセコ永住編~ › その日、起こったこと。

2012年03月24日

その日、起こったこと。

辛いけど、忘れないうちに。忘れないように。整理するためにも。
書いておこうと思います。長くなります。

3月20日(祝)。父の誕生日でした。

私が仕事が終わって帰ると、先に帰ってたダンナさんが久しぶりに除雪機を可動させて
雪はねをしていて。前日からの雪が積もってきていたから。

玄関を開けるともう、うりぷるのキュッキュ鳴く声が聞こえて。
はいはいはい、ただいまー!とゲージの扉を開け、2匹を部屋の中へ。
仕事着を脱ぎ、散歩用のウェアを履く時にも、うらんがまとわりつく。
早く早く!!
ゲージ内のトイレに入り、抱っこを催促。
・・散歩前に部屋内で抱っこすると"うれション"するうらんだけはトイレ内で抱くルールだった。
そのままうらんを抱き、ぷるを連れて部屋を開けハーネスと伸縮リードを付ける。

そしてお外にGO!

除雪中のダンナさんにも短い尻尾をぴちぴち振って近づくうらん。
危ないので引っ張って先へ進む。
辺りは日も落ち、そろそろ暗くなってた。

家の前のメイン通りを渡ったら、向かい側のいつものコース。
伸縮リードを緩めて走らせたり、トイレを待ったり、処理を待たせたり。
15分程ぐるっと回って帰り道、また前の通りまで出て、ストップ、待て。
もう家の除雪機の音も聞こえる。

車が来ているか1歩前に出て確認。いつもは来ても1台2台が多いけど、
この日に限って右から2台、左から等間隔に3台、また右から1台。

だんだんイライラして来るうらん。リードを突っ張って前に出る。

そして右側からもう3台、また勢いよく車が来る。

もう一度ストップ、待ーて。言って、うらんを持つ右手のロックしたリードを引く。

車幅もある大きめな車っぽかったので、念のため、
少し前に出ていたぷるの左手のリードを引き寄せようとした時。

勢いよく来た先頭の大きなRV車のヘッドライトが丸く照らした真ん中に、

横にいるはずの、うらんの姿が映った。

なんで!!


と思った瞬間、うらんは、RV車にはね飛ばされて転がり、
車道から私の方側、道路の端に転がった。
そのRV車も、その後の2台も、気づかなかったのかスピードを緩めることなく走り去った。

キャン、と言ったと思う。
車の音と、道路の向こうの除雪機の音で、小さかったけれど。

走り寄って抱きかかえたうらんの右目は閉じていて、
心臓がすごくドクドク、波打っていた。
うらん!うらん!?

うらんを抱いて、ぷるを必死で引っ張って道路を渡り、ダンナさんに叫ぶ。
うらん撥ねられた!うらんが車に、はねられたの!!
・・除雪機の音で聞こえない。
何度も叫びながら、ぷるを引きずりながら近付く。
耳元ぐらいまで近づいて、やっと気づいてくれたダンナさんが除雪機を止め、
うらんを受け取って急いでハーネスを外し、心臓マッサージをして、顔を見て。

もうあかんって、無理やって言った。まだこんな暖かいのになって。

イヤ。嘘。うらん。そんなことない!そんなこと。
パニックだった。そうだ、病院。電話!

ダンナさんも、そやな、綺麗にしてもらうか?
って言っていたけど、私はまだ、何とかなると思っていた。
電話は通じない。でも、ご自宅に先生はいるかも。もしかしたら緊急で看てもらえるかも。
探せばもっと近くに病院はあったけど、いつも行ってたニセコの森動物病院しかないと思った。

ただ事じゃない様子にブルブル震える、雪まみれのぷるを一人家に残し、
ダンナさんの運転で、毛布に包んだうらんを抱いて病院へ向かう。
うらんは暖かいというより、熱いくらいだった。
まだ大丈夫。意識はないけど、きっと何とかなるって。
ずっと呼びかけていた。

何でこんなことになったんだろう。
ロックしたはずのリードは解除されてフリーになってた。
引っ張られながらロックした時に、半ロック状態だったのか。
そしてうらんの引っ張る力で、反動で解かれてしまったのか。
以前のリードがちぎれそうで、新しくしっかりしたのを買ってから
まだ10日も経っていなかった。過信していたのかもしれない。

あの子は、なんで飛び出したんだろう。
最近は、ストップ、で止まった。あの通りに出る時は、
前を走っていても振り返って「止まる?」っていう顔をした。
頼りない飼い主を守ろうとでもしていたのか、なぜか音の大きな強そうな車に飛びかかろうとする。
知っていたのに。あの時なぜもっと下がって、足元で押さえておかなかったのか。
ダンナさんは、私を責めることはしなかった。

どんどんひどくなる雪。吹雪で前も見えない。
さっきはあんなに勢いよくスピード出せるぐらいの降雪だったのに。
病院への道が、本当に長かった。
熱かったうらんの体温が、トン、と少し落ちた気がした。
イヤよ、うらん。頑張って。もう少しで病院やから。

病院のある先生のご自宅には灯りが付いていた。
ああ、良かった。抱きかかえたまま車を降りる。
その日は休診日で、しかもすでに夜の7時半頃だったと思う。
それでもダンナさんが、病院とご自宅のインターホンを押し、
事情を話したところ、診察室を開けて奥様と出てきてくれた。
抱きかかえていたうらんを、渡すとき、
初めて明るい所で、毛布に包まれていた左目を見た。

ああ!!もう、ダメだったんだ!!!

そのときやっと、私は気づいた。
ダンナさんは、それを見てもうダメだと言い、
顔があまり見えないように包んでいたんだ。

それはもう、車で走っていて道路で時々見てしまう、
車道に飛び出したであろう、動かなくなったモノの目だった。。

それでも、先生は診察をしてくださり、「残念ですが」と言ってくれた。

大声で泣いた。

先生は奥の診察台で顔を元に戻す処置などを、
奥様も、うらんのために涙を流しながらキレイに拭いてくれた。
そしてお代はいいからと言ってくれた。
後日また伺いますとお礼を言って、うらんを抱いて帰途についた。

いつもなら、大好きな先生が触った途端"うれション"して
毎回あらあら、と言われてお二人にも苦笑されてたよね。
本当に、いい先生に見てもらえてよかった。

帰りの車でも、またボーっと考えていて。
思い出す残像では、チビッコなうらんには車高の高い車。
タイヤにぶつかったのだろうか?
うらんは即死だった。顔、頭。もの凄い衝撃だったんだろう。
あの瞬間にもう、うらんの魂は、飛んでしまったんだ。
苦しむことはなかった、と思う。
でもその分、うらんの最期の表情も気持ちも、
私たちの愛してるもありがとうも、何も伝えられなかった。

家に帰ると、ぷるが鳴いてた。心細かったことだろう。
ぷるを呼び、お姉ちゃん帰ってきたよ、って声をかける。
最近のお気に入りだった、うらんの全身がちょうど乗るぐらいの
大きなふわふわクッションの上に、毛布ごと乗せてやる。
血が出たりしてくるといけないので、大きめのペットシーツを挟んで。
うらんはキレイな顔に、戻っていた。

2匹のゴハンを、いつも通り作った。
いつもなら、キューキュー、んごんご、変な声を出して喜び、
よし!の合図で飛びつくはずだった。
先に食べ終わって、ぷるのこぼしたフードをパクッといって怒られて。
でもうらんは、目を閉じたままだった。

私たちは、何か食べたり、飲んだりできそうになかった。
なんとなくお腹は空いていたのかもしれないけど、口が開かない。
何も喉を通りそうにもなかった。水さえも。
それでも、涙は止まらなかった。

次の日は早朝出発の出張予定で、夜は友人がゴハンを食べに来る予定もあった。
1日置いておけるなら、その友人たちにも見てもらってお通夜的なことを、
次の日にお葬式とかできるのかな?って思ったけど、
事故だし、そんなに置いといたら色々・・出てきて無理そうだと。そうだね。

ニャンずを看取っているお友達にメールし、同時にネットでも調べ、
「後志ペット霊園花の丘」にダンナさんが火葬の問い合わせをしてくれた。
明日の朝10時か3時。本当は少しでも長く一緒に居たいけど、
キレイなうちに。早いほうがいいよね。1晩一緒にいられれば、最期のお別れができるよね。
出張もキャンセルしてお休みをもらった。明日の午前中に行こう。

うらんの大好きだったストーブを焚く。ストーブ前が特等席だった。
雪の降り続く夜で、部屋はなかなか温まらない。
あまりストーブ前にいると傷んでしまうので、少し遠くにずらす。

ぷるは、うらんの匂いを嗅いでいた。
いつもと違う匂い。顔や、おしりの匂い。
しばらく離れた場所に座ったり、また来て匂いを嗅いだり。
ぷるだって、気づいているんだ。いつも一緒に居た、お姉ちゃんが、違うことに。
ぷるが鼻をつけていたら、うらんのチャームポイントの垂れ耳が
少し上がったままになってしまった。耳の中の掃除は、ぷるの仕事だったから。
垂れ耳うらんの耳がキレイなのは、ぷるのおかげだったよね。

霊園のホームページも見ながら、キレイにしてやろうということになった。
ダンナさんは、濡れタオルで口元の毛に付いた血を拭いてあげ、
うらんの嫌いだった爪切りをし、丁寧にブラッシングをして、毛玉も取ってくれた。
そろそろシャンプーしないとって言っていたところだったのにね。
最期やぞって言われて、反対側は私がブラッシングした。
時々、少しだけ開いてくる目や口を、ダンナさんが閉じてくれた。
そして、いつも寝ている側の向きに戻してやった。

夜、うらんの横にぷるのベッドを置き、私たちのベッドも
頭をうらんの方に向けて持ってきた。一晩みんなで過ごそうね。
一緒にいてあげるからね。一生分、いっぱい撫でてあげる。


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この記事へのコメント
初めてコメさせていただきます。

読者登録させていただいているので、更新を楽しみにしておりました。

今回のこと ビックリしました。
経過を読んでいて 涙ぼろぼろ。
でも、それを書かれているラムさんのお気持ちを考えると・・・。

何て言ったらいいのか言葉 思いつかなくて。

うらんちゃん 今迄ありがとうね。
Posted by らいと at 2012年03月25日 09:33
こういう事だったのね・・・。
読んでて涙が止まらなかった。

突然の別れで気持ちの整理どころじゃないね。

永遠の別れじゃないとわかっていても、現にいまココにいないという
寂しさは簡単に埋められるものじゃない。

いまココに生かされていること、家族として同じ時間を共有できることの
奇跡をもっとちゃんと感じられるようになりたいなと思ったよ。

ありがとう。
Posted by りさ at 2012年03月25日 10:08
涙が止まりません・・・

一緒にいてくれることが
当たり前になってきてしまっていますものね。
いるはずなのに、いないなんて・・・。

うちも車には突っ込んでいく子なので
とにかく気をつけたいと思います。

うらんちゃん、ありがとう。
今はお空で走り回ってるのかな?
Posted by ゆうこ at 2012年03月25日 10:44
ダメだ。
涙でボロボロです。

大丈夫。
ラムさんのありがとうも大好きも、ちゃーんとうらんさんに伝わってますよ。

今は無理せずゆっくり休んで下さいね。
Posted by コテツ母 at 2012年03月25日 21:21
とても悲しいことです。慰めの言葉はありません。

うちには3匹のネコがいました。

今年29歳になる娘がまだ幼稚園の頃、一匹の白い子猫が迷い込んできました。どこかで飼われていたのか、まだシャンプーのに香りがしました。

女の子でした。あんまり可愛いのでうちで飼う事になりました。

名前は「ペコちゃん」

近所のボスネコ「ごま塩かさぶた」の間に子供が出来てそのうち2匹を飼いました。白と黒のお父さん似 名前は「マーブル」と「ミチル」

10年くらい一人娘とネコ3匹の生活が続きました。ミチルは10歳の時、病気になり半年ぐらいの闘病生活の後なくなりました。息を引き取る前の私達を見つめる目が忘れません。

その1年半後、元気物のマーブルがコタツの中で死んでいるのが見つかりました。いなくなったので、家中、そして近所を「マーブル、マーブル」と言って皆で探しました。最後に見たのが焼き魚を盗み食いして得意になって口の周りをなめていた姿でした。その1時間後見つかりました。


ペコは18歳になって、老衰で亡くなりました。最後を見届けましたがいつでも思い出されます。

3匹とも裏庭に埋めて そこでひまわりを育てています。3匹はひまわりに姿を変えて私達に楽しい思い出を引き出してくれています。

娘がが獣医師になったのはペコちゃん、ミチル君、マーブル君がいつもそばにいてくれたからかもしれません。

今でも3匹が夢に出てきます。
Posted by コアラカズ at 2012年03月26日 12:00
ラムさま

大変な時にお返事ありがとうございました。


読んでいたら、本当に涙がこぼれてきました。

うらんちゃんは、ラムさんの優しさに包まれて天国に到着していますよ。
どうも、上手く言葉が出てきません、ごめんなさい。
Posted by みーこ at 2012年03月26日 17:23
伸縮リードはお散歩、それも多頭引きには使ってはいけないという教訓ではないでしょうか。
Posted by うみ at 2012年03月27日 16:52
★らいとさん
コメント、また読者登録していただいていたとのこと、ありがとうございます。
また楽しい更新ができるまで、もう少し待っていてくださいね。

★りささん
目に見えないものはあまり信じられない私だけど、
奇跡や縁や・・いろんなことをもっと大切にしたいと思いました。
メールも、ありがとう。

★ゆうこさん
私もその後、はしゃいでテンションが上がっちゃうワンコさんや
うちのぷるを見ても、心配だらけになってしまいます
本当に本当に、気を付けてくださいね

★コテツ母さん
伝わっているかな。。そう言っていただけると本当に救われます。
ありがとう。

★コアラカズさん
ありがとうございます。
娘さんは、たくさんの命と向き合って愛されて獣医さんになられたのですね。
悲しい思いをしているのは私だけじゃないですね。
ぷるを大事に、これからもがんばります。

★みーこさん
こちらこそ、こんなことになってしまい申し訳ないです。
天国に到着しているかな。ありがとうございます。

★うみさん
はじめまして。
そうかもしれません。
多頭引きリードも、1.2度で諦めずに練習すればよかったかもしれないし、
それ以前にもっと小さい頃から車に向かってはダメだとちゃんとし付けなきゃだめだった。
何を言っても、私の管理能力不足で、愛する者を死なせてしまったのは事実です。重く受け止めて生きていきます。
Posted by ラム at 2012年03月28日 09:22
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その日、起こったこと。
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